1999年12月14日 |
三井化学、大阪工場のVCM設備休止へ |
来月1日から大洋塩ビ向けは東ソーが全量供給 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:大洋塩ビ、電気化学工業、東ソー、三井化学 |
大洋塩ビに出資参加している三井化学は東ソーとの事業提携契約に基づき、大阪工場のVCM(塩ビモノマー)年産10万9,000トンと、か性ソーダ同7万トンの電解設備の休止準備に入った。同工場に必要なVCM10万トンとか性ソーダ7万トンは1月1日以降東ソーから供給を受ける。 三井化学大阪工場には大洋塩ビのPVC(塩ビ樹脂)年産21万トン設備があり、三井化学はこれまで鐘淵化学にも10万トンのVCM生産を委託していたが、この分はすでに4月から東ソー品に切り換えている。 大洋塩ビは東ソー、三井化学、電気化学工業3社の共同出資会社で、千葉、四日市、大阪に合わせて年産61万トンのPVC能力をもつわが国の塩ビトップメーカー。 電気化学は昨年10月からVCM供給先を東ソー品に切り換えている。このため東ソーは来年1月から大洋塩ビ向けVCMを全量供給することになる。塩ビ業界の国際競争力強化に向けた再編は一歩進むことになる。 |