1999年12月10日
東洋スチレン、70億円の合理化達成にめど
500項目チェック、当初目標大きく上回る
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:ダイセル化学、電気化学工業、東洋スチレン

 東洋スチレンは、4月1日の会社発足以来、製造、販売、研究などあらゆる部門で合理化を追求してきたが、今年度中に当初目標を大きく上回る70億円の合理化が達成できる見通しがついた。
 同社は電気化学工業、新日鉄化学、ダイセル化学工業3社のポリスチレン事業を統合して発足、当初から新鋭設備だけ持ち寄り従業員も150人と最小規模でスタートするなど経済合理性を追求してきたが、発足後も全社にわたって細かい見直しを行い、これまでに人件費約19億円、製造設備16億円など合わせて70億円のコスト削減に見通しがついた。見直しは物流部門や原料、副材料、配合プロセスなど500項目に及んだ。当初の合理化目標は2年間で50億円だった。すでにこれを大きく上回ったことになる。松上孝社長は「これからも国際競争力確保のため、合理化を徹底していきたい」といっている。