2002年01月31日
カーボンブラックの昨年の総出荷は前年の5.9%減
12月単月は14ヵ月連続の前年同月割れに
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:カーボンブラック協会

 カーボンブラック協会は31日、カーボンブラックの昨年12月と年トータル(1~12月累計)の生産・出荷実績を明らかにした。
 それによると、12月の生産量は6ヵ月連続の、また出荷量は14ヵ月連続の前年同月割れとなった。また、年計トータルの出荷は3年ぶりに前年を下回るかたちとなった。
 年計の生産量は72万8,067トンで前年を5.1%下回っている。内訳は、ゴム用ファーネスが68万3,350トンで5.0%減、非ゴム用その他が4万4,717トンで7.4%減となっている。
 一方の出荷量の年計は72万440トンで、前年を5.9%下回っている。生産量とはほぼバランスが取れている。内訳は、ゴム用ファーネスが67万6,366トンで5.7%減、非ゴム用その他が4万4,074トンで7.7%減である。ゴム用ファーネスの縮小率がタイヤの総生産量の縮小率(3.4%)を上回っている点が軽視できないところ。
 もっとも、国内需給に影響を及ぼす輸入の昨年の総量は7万8,910トンで前年を6.4%下回っている。
 今年の総需要量は、タイヤの総生産量が昨年を下回ると見られているので、引き続きマイナス成長となる公算が強い。