1999年12月07日
電気化学の「劣化コンクリート再生システム」に注目
劣化コンクリートの崩落事故多発で引合い増える
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:電気化学工業

 鉄道や高速道路などでコンクリートが崩落する事故が相次いでいるが、電気化学工業が1993年に技術導入した、劣化コンクリート再生保護システム「デンカテクノクリートシステム」がコンクリートの”リハビリ”に有効というので関係者の注目を集めはじめた。
 同システムは、電気浸透原理を利用して、中性化したコンクリートをアルカリ化するという工法と、塩害によって電気泳動原理を利用して塩害劣化したコンクリートから、塩分だけコンクリート外部に浸み出させる工法がある。
 同社によると、同工法は大阪城の大改修をはじめとした歴史的建造物の保存対策などに採用されたが、このところのトンネル内などでの崩落事故で、再び注目され、引合いが急増しているという。