1999年12月07日 |
タイのGSC、PPコンパウンド設備を大幅増強へ |
来年末までに年産1万2,000トン体制に拡大 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:ホンダ |
グランドポリマーがタイのセメンタイケミカルズや豊田通商タイなどの現地法人と合弁で設立しているPP(ポリプロピレン)コンパウンド会社「グランドサイアムコンポジット(GSC)」は、ラヨン地区マプタプット工業団地内の同コンパウンド設備の大幅増設に踏み切る方針を固めた。 現在の設備規模は、3系列合計年産6,000トンだが、新たに同6,000トン能力の新鋭設備を加えて2倍の同1万2,000トン能力に拡大する。来年末までに工事を完了したい考え。 GSCは、97年4月に同3,000トン設備を同工業団地内に設置してバンパーやインスツルメントパネル等の自動車部品向けに同コンパウンドの製造・販売を開始、その後、同1,500トン能力の設備を二度にわたって増設して現在にいたっている。今回これを一気に同1万2,000トンに増強することにしたのは、トヨタ、ホンダ、いすゞ、フォードの自動車メーカー各社の現地生産工場における同コンパウンドの需要が急速に拡大し、加えてGMの現地工場にも納入できる見通しがついてきたためと見られている。増設工事が完工すると、PPコンパウンドの専業メーカーとしてはアジア地域最大の設備を有することになる。 グランドポリマーはこのほか、上海、米国、メキシコなどにも合弁会社を作って同コンパウンドの製造・販売事業を展開している。 |