1999年12月06日 |
インドから化学・石油化学庁グプタ局長来日 |
日本の企業誘致に熱意、来秋ニューデリーで見本市も |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:デュポン、石油化学工業協会 |
インドで2000年10月、初めての化学見本市「INDIA CHEM2000」が開催されることになり、同国政府を代表して来日した、化学・石油化学庁のシャラ・グプタ局長、商工会議所連盟のマナブ・マジュンダー事務局長の両氏が6日午前、日本化学工業品輸出組合と石油化学工業協会を訪ね、インドの石油化学工業の現状などを説明、見本市への出展参加や工場進出を呼びかけた。 この中でグプタ局長は、まずインド経済の現状について「インドは1991年に自由化政策をとって以来、政府系企業の民営化など改革が順調に進んでいる。経済成長性も高く、外国企業の直接投資は4年間で40%増加した。国内の過去4年間の伸びをみると、化学関係は36%の伸びとなっており、このうち薬品分野が46%、石油化学関係も27%の伸びと好調だった。アジア各国が金融問題から大きな混乱を招いた中でも安定して成長、拡大を続けてきた」と説明。また、「インドは世界最大の民主主義国家であり、大きな市場、マンパワーをもっている。外国投資を迎え入れるため、契約を重視し規制緩和にも積極的に取り組む政策をとっている。すでに化学ではシェルやデュポン、ファイザーなど多くの外国企業が立地している。米国で生産するのに比べると、10分の1のコストで生産できるなど利点は多い」と、日本企業に進出を呼びかけた。 「INDIA CHEM2000」は2000年10月6日~8日の3日間、ニューデリー市で開催される。 グプタ局長は「国内だけでなく、他国企業の実情を知り、パートナーを組むなど新たな事業展開を考える上で参考になるだろう」と、出展参加を熱のこもった口調で説いた。 |