1999年12月06日 |
バイエル、フランスでE-SBR/NBRを増強 |
2002年稼働~トータル32万5,000トン体制に |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:バイエル |
独バイエルは現地時間の3日、今後2年間で2000万ユーロ(約20億円)を投じ、E-SBR(エマルジョン・スチレン・ブタジエンゴム)およびNBR(アクリロニトリル・ブタジエンゴム)を増強する、と発表した。フランスのLa Wantzenauでトータル10~15万トン増強するもので、同社ではLa Wantzenauを欧州のゴム生産拠点に位置付ける考え。 同社のE-SBRおよびNBR生産拠点は、カナダ・サーニア(年産4万トン)、ドイツ・レバクーゼン(3万5,000トン)にあり、さらに今回増強するフランス・La Wantzenauで10万トンの生産能力を有している。今回の増強は長期的に生産効率を改善するもので、レバクーゼンで生産しているグレードは2002年半ばの増強完了にともないLa Wantzenauに移管されるよていだが、品質の統一と輸送面における長期的な信頼性はすでに確立している。また今回のリストラにより従業員85人に影響が出る見通しであるものの代わりの配属先を提供する方針で、余剰人員は発生しないとしている。 なおE-SBRは、タイヤや機能性ゴム製品のほか靴底に用いられており、一方NBRは優れた耐油性やバランスの取れた物性を活かし、ホースやロール、シールなどの機能性ゴム製品に使われている。これらの製品は市販後50年以上を経過しており、現在も研究開発により改善が続いている。 |