1999年12月03日
新化学発展協、「ガス拡散電極研究」発足会開く
「世界初技術に挑戦」工業化へ本格取り組み
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:昭和電工、トクヤマ、NEDO、日本ソーダ工業会

 新化学発展協会は2日、ソーダ業界が推進している「ガス拡散電極食塩電解技術」の開発研究でNEDOから業務委託を受け、新しい研究体制が整ったため、都内のホテルで発会式を開いた。研究期間は平成11年~14年度の4年間、開発予算は総額20億円で、実用規模設備による評価試験や大量生産に適した電極技術の確立などを行う。
 村田一会長(昭和電工会長)は、「化学業界にとっては国際競争力の強化や省エネを推進していく上で重要な技術だ。ぜひ成功してほしい」と挨拶。
 続いて通産省の西出徹雄化学課長は「研究現場を見せてもらったが、化学工業の基礎的なところで大きな技術が生まれようとしていることが実感できた」。日本ソーダ工業会の辻薫会長(トクヤマ会長)は「皆さんの激励にこたえて、ぜひやり遂げたい。これまでも水銀法、イオン交換膜法で世界トップの技術を確立してきた。再度世界初技術に挑戦する意義は大きい」と力強く挨拶した。