1999年12月02日
ポリオレフィンの価格交渉が全面決着
大手コンバータやエンドユーザーも歩み寄り
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 ポリオレフィン各社がプラスチック加工メーカーやコンバータ、さらにはエンドユーザー筋との間で進めていた価格交渉がこのほど全面的に決着した。
 今回のポリオレフィンの価格修正は、原料ナフサの急騰分をレジン価格に転嫁するというもので、多くの樹脂メーカーが1キログラム当たり10円の引き上げを狙って9月から各ユーザーと本格的な交渉を重ねてきていた。その結果、先ずはポリオレフィンの汎用インフレーションフィルムメーカーの説得に成功、ついで射出成形業界や機能フィルムメーカーからも同意を取り付けていた。
 しかし、大手コンバータやエンドユーザーの中に値上げを強く拒否するところがあり、このため全面決着がいつになるかがはっきりしない事態となっていた。
このため、樹脂メーカーの中には出荷辞退をほのめかすところも出始めていたが、11月下旬に入ってさすがにこれらの需要家も歩み寄りの姿勢に転じてきたことから一気に決着を迎えたもの。ただし、上げ幅や実施時期については、この春以降の取引価格の推移に合わせるかたちでレジンメーカー側も譲歩したと言われる。