1999年12月02日
三菱ガス化学、新潟沖で天然ガスと原油を発見
2本の掘削井から相次いで産出を確認
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三菱ガス化学

 三菱ガス化学(MGC)は2日、新潟県東部沖合いの東新潟ガス田で、新たに2本の掘削井から天然ガスと原油の産出を確認した、と発表した。
 確認した1本は同社が石油資源開発と共同で掘削した「MS—43号井」(掘削深度4,323m)、もう1本はMGCが単独で掘削した「MG-37号井」(同1,600m)。
「MS-43号井」は10月23日、2,900mA3層で天然ガス20,000立方メートル/日、原油90キロリットル/日、また同31日には2,900mA層で天然ガス12,000立方メートル/日、原油60キロリットル/日の産出を確認した。
 一方、「MG-37号井」は11月3日に1,400mD層で天然ガス30,000立方メートル/日、原油1キロリットル/日が産出した。
 MGCは1951年、世界で初めて天然ガスからメタノールを合成していらい、天然ガスを原料にメタノールやアンモニアの生産を行い、現在メタクリル酸メチルやメチルアミンなどのファインケミカルへと事業を拡大している。
 東新潟ガス田で生産される天然ガスおよび原油は、同社新潟工業所で化学品原料や燃料として使用されており、今回発見された天然ガス、原油も同工業所で使用する計画である。
 同工業所では現在1日当たり55万立方メートルの天然ガスと200万キロリットルの原油を使用している。