1999年12月01日
丸善石化、日曹油化株の85%取得手続き完了
四日市と千葉両工場一体運営へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:帝人、丸善石油化学

 丸善石油化学は1日、日本曹達と帝人の両社が所有する日曹油化工業の株式のうち、日本曹達が所有する株式300万株(66.7%)の全株と、帝人が所有する株式150万株のうち83万株(18.4%)の買い取り手続きを完了した。
 10月初めの3社間の合意に基づくもので、帝人の残り所有株67万株(14.9%)も来年12月末までに丸善石油化学が買収する。買い取り価格は総額約55億円となっている。
 日曹油化工業は四日市にEO(エチレンオキサイド)年産8万2,000トン設備をもち、ポリエステル繊維の原料であるEG(エチレングリコール)などを生産している。丸善石油化学は、日曹油化と共同で千葉にも日曹丸善ケミカル(EO年産11万5,000トン)をもち操業中。これによって同社は、四日市へのエチレン供給先を確保しただけでなく、今後は両工場の運営を一体化し、より大きな合理化効果をあげたいとしている。