1999年12月01日
韓国の樹脂メーカー、相次ぎ減産に踏み切る
不需要期入り睨み、市況の維持に注力
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 韓国ならびにわが国のポリオレフィンメーカー筋が調査したところによると、11月中旬以降、韓国のポリオレフィンメーカーが相次いでポリオレフィン3樹脂の減産に踏み切っている。
 韓国の樹脂メーカーは、中国の旺盛な引き合いと東南アジア各国の需要の回復、ならびに韓国自身の景気の好転を背景に今年春以降軒並みフル稼働を続けてきた。しかしここにきて、大林産業を除く各社が相次いで思い切った生産調整に入っている模様。減産率は、大きいところで30%、小さいケースでは15%と見られている。
 各社の今回の減産は、特に11月に入ってから中国や東南アジア諸国からの引き合いと注文が急速に減ってきたのと、それに歩調を合わせるようにアジア全域におけるオファー価格が急速に下落してきた点を重視してのものと見てよい。わが国の商社の中には、年内はむろんのこと、来年1月の中国の旧正月休み明けまでは20%から30%の減産が続くとみる向きが多い。