1999年11月30日
フラットヤーンの輸入、10月もフレコンなどの増加続く
円高の影響もあり価格も続落、国内企業一段と苦境に
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 ポリエチレン袋とともにわが国のプラスチック加工業界に大きなプレッシャーをかける存在となっているフラットヤーンの海外品が10月も引き続き活発に持ち込まれていることがこのほど明らかになった。
 大蔵省の10月の輸入通関統計によると、フラットヤーンの通関数量は、クロスシートが2,320トン、フレコンが3,079トン、土嚢が904トン、その他が1,355トンとなっている。これを前月の実績に比較すると、クロスシートは111.8%、フレコンは109.1%、土嚢は102.3%、その他は90%となる。また、前年同月に対比すると、クロスシートは132.2%、フレコンは116.5%、土嚢は87.6%、その他は92.1%となっている。数量の多いフレコンとクロスシートが前月と前年同月を引き続き上回っている点が注目される。
 また、輸入CIF単価も一段と安くなっている。前月比はクロスシートが95.5%、フレコンが94.5%、土嚢が101.9%、その他が87・5%となっている。前年同月比は順に84.2%、フレコンが83.1%、土嚢が85.3%、その他が99.2%とさらに低い。これには円高の進行もかなり影響していると見られる。