1999年11月29日
10月のPE袋輸入、史上最高の1万9,185トンに
前月比102.7%とさらに増加、価格も低下
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 大蔵省がまとめた10月の輸入通関統計によると、ポリエチレン袋の同月の総輸入数量は1万9,185トンとなった。今年6月の1万9,174トンを抜く史上最高規模である。前月比は102.7%、前年同月比は106.3%である。
 数量が最も多かったのは中国品の6,054トン。以下はタイの3,517トン、インドネシアの2,898トン、台湾の2,115トン、マレーシアの2,086トン、シンガポールの562トン、韓国の438トンーーなどの順となっている。
 数量の拡大とともに注目されるのは、輸入単価の縮小である。総輸入数量の平均単価は1キログラム当たり149円60銭である。前月に比べると3.1%の下降だ。前年同月に対しては13%も安くなっている。これには、円高の進行が大きく影響していると見られる。
 この結果、今年1月から10月までの総輸入数量は17万7,540トンとなった。前年同期の総輸入数量を10.8%上回っている。国内のポリエチレン袋メーカーの多くは、かねてから数量面でも価格面でも輸入品の圧力を受けて苦境に立たされてきたが、ここにきて一段と厳しい立場に追い込まれることになったと言える。