2002年06月04日
信越化学、中国・嘉善に合弁でシリコーン二次製品工場
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:信越化学工業

 信越化学工業は中国でシリコーン二次製品を生産、販売する計画を進めていたが、同国政府の認可を得たため、6日現地で起工式を行なうことになった。同社としては台湾系商社のトプコと合弁会社「浙江信越精密加工」(社長、寺尾英樹氏、資本金約4億円、信越90%、トプコ10%)を設立、本年末までに嘉善にシリコーン二次製品工場(月産200〜300トン規模)を建設する。売り上げ目標は年間約10億円。
 
 シリコーンは広く産業分野で使われ、化学・化粧品をはじめ電子・情報、建築・土木、医薬、輸送機、電気などに用途が拡がっている。
 
 信越化学はシリコーンモノマー(シロキ酸換算)で日本国内に年産10万5,000トン設備をもつほか、米国ゼネラル・エレクトリック(GE)との折半出資でタイに合弁会社を設立、来年4月完成の予定で年産7万トン工場を建設中である。
 
 中国はシリコーン二次製品の市場が急速に拡大しているため、信越化学では同国に初めて二次製品設備を建設、シリコーンモノマーをまず日本から輸出し、タイ工場完成後はタイからも中国に供給する計画である。
 
 中国での二次製品市場としては、まずシーリング材、エマルジョン、離型剤などの開拓を目指している。