2002年06月06日 |
呉羽化学、腎不全薬「クレメジン」好調、月商10億円ベースに |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:クレハ、三共 |
呉羽化学工業の高純度活性炭を使った、慢性腎不全治療薬「クレメジン細粒」の売り上げが伸び、販売先である三共の01年度売上高は100億円の大台を超えた。「最近は月商10億円ベースに増えているので、今年度売上げ120億円は堅いのでは」と呉羽化学ではみている。 「クレメジン」は、エチレンプラントから出る残渣油を高温処理して製造する活性炭が原料。これを高純度多孔質炭素とし体内で吸着しやすくする。微粒子状のため以前のカプセル状に比べて飲みやすくなった。体内の尿毒症毒素を吸着し、排泄物とともに体外に排泄する。腎不全の進行抑制効果があるので、人工透析が必要になりそうな患者には、透析開始時期を遅らせることができる。 薬価は今年4月の改定で3.8%引下げられたが、服用患者が広がっているので20%の売上増は十分期待できるといっている。今後は海外展開にも積極的に取り組む。 |