2002年06月07日
5月のエチレン生産量、前年同月の8.7%減に
3プラントの定修で55万5,000トンに縮小
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:三菱化学、経済産業省

 経済産業省製造産業局が7日に明らかにしたところによると、エチレンの5月の総生産量は55万5,000トンとなった。対前月比は3.0%の増加である。しかし前年同月比は8.7%の減少となっている。これで前年同月割れは7ヵ月連続となった。

 4月の総生産量が前月を3%上回った主因は、5月の稼働可能日数が4月より1日多かったことにあると見られる。
 一方、前年同月を8.7%下回ったのは、定修によって運休した設備規模が前年同月より多かったためと見られる。今年4月の定修実施プラントは、三菱化学・鹿島事業所の年産37万5,000トン能力の第1号機と同45万3,000トン能力の第2号機、それと京葉エチレン・千葉工場の同69万トンプラントの合計3基であった。ただし、操業プラントの平均稼働率は100.6%であった。前年同月より1.2ポイント高い。100%超えは昨年2月の102.0%いらいのこと。
 この結果、1月から5月までの生産の累計は286万9,300トンとなった。前年同期を9.0%下回っている。