2002年06月12日
プラ協、APMEのレポートの翻訳版を刊行
廃プラのリサイクルはエネルギー回収がベスト
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:プラスチック処理促進協会

 プラスチック処理促進協会は、先にAPMEが出版した「プラスチック包装材のリサイクルシナリオのエコ効率分析」の翻訳版を刊行した。
 
 このレポートは、欧州におけるプラスチック包装材の廃棄物処理ルートを実際のルート(現状)と最新の技術を用いた処理ルート(理論上のシナリオ)を環境負荷と経済的負荷両面から総合的に評価したもの。
 
 結論は以下の通り。(1)ヨーロッパにおけるプラスチック処理を埋め立て処理からエネルギー回収に変更することによって、現状のコストと同ていどのコストで非常に大きな環境負荷の低減が可能となる(2)リサイクル率(メカニカルリサイクルとフィードストックリサイクル)を15%から50%に増やすと、環境負荷はほとんど変わらないにもかかわらず経済的負担は3倍になる(3)リサイクル率を15%以上に持っていくことは、環境負荷削減および経済的負荷削減の観点から何の利益もない。プラスチックの処理においては現在埋め立てしているものをエネルギーリカバリーに転換していくことによって経済的負荷を増やさずに環境負荷の削減ができる。