2002年06月13日
中央化学、米国の子会社のプラ製食品容器設備も増強
インディアナ州の生産ラインを2倍に増設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:中央化学、三菱商事

 中央化学はかねて米国の子会社「C&M・ファインパック」のインディアナ工場内でプラスチック製食品容器の生産設備の増強工事を進めてきたが、今月末に完工の見通しとなった。
 
 この工事は、低発泡スチレン製容器(商品名・シーファイン)とタルク混入PP製容器(同・CT)の2種類の食品容器を並行生産するラインを現在の1系列から2系列に倍増設するためのもの。現在の生産能力は月産1,000トンだが、完工後は一気に2,000トンに拡大する。建設所要資金は倉庫の増設分も含めて邦貨換算で約34億円。本格稼動はおよそ1ヵ月後となりそう。この結果、C&Mファインパックの両品種の総設備能力は、カリフォルニア工場と合わせて3,000トンとなる。
 
 C&Mファインパックは、中央化学80%、三菱商事20%の共同出資によるプラスチック製食品容器専門の製造・販売会社。両品種がそれぞれにもつ機能と品質が米国市場でも高く評価されて需要が順調に拡大し、最近は供給能力が不足の状況にある。
 
 同社はこの米国に続いて中国にも資本進出、さる4月には同1,000トン能力の大型設備を持つ6番目の生産工場を重慶に建設して試運転に入ったところ。国内に加えて、海外での同容器事業の拡充も軌道に乗ってきたといえそう。