2002年06月17日
三菱化学グループ、日・韓で相次いでPCを増産
来年はタイでも三菱ガス化が増設工事を完工
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱エンジニアリングプラスチックス、三菱化学、三菱ガス化学

 三菱化学グループは、わが国内外におけるポリカーボネート(PC)の需要の拡大に対応して日本と韓国で相次いで同樹脂の増産を開始した。
 
 国内では、三菱ガス化学が3月に鹿島工場内の年産2万5,000〓能力の設備に新たに同7万5,000〓の新鋭プラントを加えて4月から合計10万〓体制の生産に入っている。ただし、今年9月末には大阪工場の低効率の2万5,000〓プラントの操業を停止する予定。

 一方韓国では、韓国・三養社50%、三菱化学と三菱エンジニアリングプラスチックス各25%の共同出資会社である三養化成がこの4月に同3万5,000〓能力の第2号設備を建設して5月から本格稼動に入っている。既存の設備と合わせて同8万5,000〓能力となった。
 
 このほか、三菱ガス化学がタイでも同樹脂の増設工事を進めている。既存の同6万〓装置に同8万〓の新設備を加えるというもの。来年半ばに完工の予定。

 この結果、三菱化学グループのPCの総設備能力は国内14万〓、海外23万5,000〓の合計37万5,000〓となり、高成長が見込まれるアジア市場全体の基盤を一段と強めることになる。