2002年06月18日 |
PSの5月の出荷、引き続き前年同月超え |
国内向けは包装用等の好調の持続で9%増 |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:日本スチレン工業会 |
日本スチレン工業会が18日に集計したところによると、ポリスチレン(PS)の5月の総出荷数量は9万182〓で、前年同月の実績を6%上回った。4月に続いての前年同月超えである。 好調の持続の要因は、電機工業用を除く全ての分野の国内需要が引き続き活発であった点にある。内需の合計は8万840〓で前年を9%上回った。内需が8万〓を超えたのは14ヵ月ぶりのこと。包装用、FS用、雑貨産業用が全て2けた増となった。これには、ユーザーの多くが適正水準を割り込んだ製品在庫を通常のレベルに戻す行動を取り始めたこと、さらには、国際市況の上昇に伴って市場全体に先高観が広がってきたこと--などが大きく作用していると見られている。 一方の輸出は9,342〓で前年同月を17%下回った。中国をはじめとした海外の需要は依然として活発だが、PS各社に輸出余力がないためマイナス成長となった模様。 また、生産は8万1,014〓で前年同月の横並びとなった。この結果、在庫はさらに縮小して7万4,816〓となった。過去10数年見られない低水準で、在庫率は0.8ヵ月と適正レベルを完全に割り込む規模となっている。 PSの5月の国内向け出荷の分野別実績は以下の通り。かっこ内は前年同月比。 ▽包装用 =30,004〓(110%) ▽FS用 =19,145〓(124%) ▽雑貨産業用=14,862〓(113%) ▽電機工業用=16,829〓( 92%) |