2002年06月21日 |
化学技術戦略推進会議、「産から学へのメッセージ」まとむ |
狙いは産学連携の促進、月末に大学や学界に配布 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:化学技術戦略推進機構 |
化学技術戦略推進会議は21日、同会議がまとめた「産から学へのメッセ−ジ」と題する同会議第4回報告書の概要を明らかにした。 これは、化学技術戦略推進機構(JCII)の活動を円滑かつ効率よく進めていくには産学の連携の促進が不可欠との考えに沿って、“産”から“学”に数々のメッセージを発信することにしたもの。今月末に小冊子にまとめて大学や学界、関係省庁などに配布する。 内容は、化学産業界の意識と意見の紹介(<メッセージ1>から<同3>までと<同5>)、大学や学界への要望(<メッセージ4>)とで構成されている。 各項目のタイトルと概要は以下の通り。 <メッセージ1>「産業界の意識改革」 産学連携を“経営戦略の重要な一部”に位置づける。-産学連携重視が企業経営活動で目に見えるようにする-。 <メッセージ2>「国家的資金の活用について」 従来型の国家プロジェクトは“国・産業の根幹に関わるテーマあるいは国・産業全体に関する共通基盤テーマ”を中心とする。産業のニーズに基づくテーマの推進には、企業が責任を負う補助金制度あるいはマッチングファンド方式の活用が重要になると考える。 <メッセージ3>「革新的萌芽技術の発掘と育成」 (1)目利き人材の育成と確保(2)産学双方向アプローチの励行(3)企業が参画する新グラント制度の検討。 <メッセージ4>「学への要望」 (1)大学等の価値のレベルアップ(2)大学内の産学連携支援体制の整備(3)明確な契約に基づいた連携の推進(4)企業が望む技術人材。 <メッセージ5>「JCIIの役割」 (1)産学官・異業種等との情報交換/交流の場の提供とマネジメント(2)シーズとニーズのマッチングのための仕組みの構築とその運営(3)一企業では考えられないテーマ、実施が困難なテーマを産学協同で企画する(4)学の協会との役割分担と連携強化 |