2002年05月17日
サウジとのナフサのプレミアム交渉が難航
今年下期分、日本各社の希望と大きな隔たり
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:丸紅、三菱化学

 三菱化学、丸紅などわが国のエチレンセンターや大手商社は先週からサウジ・アラムコとの間で今年下期(7~12月)分の輸入ナフサのプレミアム価格に関する交渉を進めているが、日・サ双方の希望価格に大きな開きがあって交渉が難航している。
 
 今回のプレミアム価格交渉はシンガポールで行なわれており、韓国の三星綜合石油化学やハンファ、LGケミカルなども個別にアラムコと話し合いを進めている。
 当初アラムコが各社に提示した価格は、軽質NGL(A-180)がトン当たり11ドル、ラビのフルレンジナフサが8.5ドル、ジュベールのフルレンジナフサが7.5ドルというものであった。今年上期(1~6月)分がそれぞれ5ドル、3.5ドル、2.5ドル--であったのに対して大幅な値上げの提示となっていた。これに対して日本や韓国各社の要求は、統一されたものではないものの、上期に多少の色をつけるていどであった模様。
 アラムコ側は2度目の話し合いの場では若干の譲歩を示してきたが、それでもなお双方の希望価格の格差は大きく、このため、今週末決着のスケジュールがずれ込むのが確実となってきた。