2002年06月24日
フラットヤーンの出荷、4月も不振
PP製品は前年の93%、HDPE製品は92%
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 日本フラットヤーン工業組合の集計によると、フラットヤーンの4月の総出荷数量は、アウトサイダー分の推定を含めて4,252tとなった。前年同月の実績比は93%である。公共投資や住宅建築の縮小が不調の最大の要因と見られる。
 うちインサイダー分は3,172tで同88%となっている。全体に不振が続いているわけだが、特にインサイダーの苦闘ぶりが目を引く。

 4月の全出荷数量のうち、PP製品は1,839tで同93%、HDPE製品は2,413tで同92%である。PP製品の中では、カーペット基布向けと梱包クロス向けの不振が目立つ。カーペット基布向けは365tで同85%、梱包クロス向けは128tで同66%となっている。ただしフレコン向けは312tで同104%、開繊糸向けは178tで同105%といずれも前年を上回っている。
 一方のHDPE製品の減少は、紙貼りクロス向けとレジン袋向けの不調によるところが大きい。紙貼りクロス向けは176tで同62%、レジン袋向けは100tで同53%に終わっている。もっとも、主力のクロスシート向けは854tで同100%と健闘している。