2002年06月26日
三菱レイヨン、家庭用「高濃度炭酸温水製造器」開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱レイヨン

 三菱レイヨンはこのほど高濃度の炭酸温水が手軽につくれる「ケアキュアカーボ」を開発し、三菱レイヨン・エンジニアリングを通じて販売を開始した。 
 同社は炭酸ガスを透過し、水を通さない特殊な中空糸膜を利用して、過飽和(1000ppm:40℃)レベルの高濃度の炭酸ガスを温水中に溶け込ませる技術を世界で初めて開発した。この技術を応用した人工炭酸泉製造装置MR炭酸泉を製造販売しており、現在、医療機関を中心に300ヶ所以上で使用され、治療効果が認められている。
 
 この装置を家庭でも手軽に使用できるようにしたのが、今回開発した「ケアキュアカーボ」で、従来装置の機能を限定することでコストを下げ、操作性、安全性を高めたカートリッジを内臓した。
 
 ヨーロッパでは高濃度の炭酸ガスを含んだ温泉が数多くあり、健康の維持、増進のため、さかんに利用さている。スキンケアやフェイスケア用途にも適していると三菱レイヨンではいっている。
 
 同製品は大きさが285W×367D×409H各mm、重さ約15kg、容量約4リットル、製造時間は約3分。本体はオープン価格。交換用専用モジュール4万円、カートリッジ5,000円。初年度3億円の売上げを見込んでいる。