2002年06月26日
化学品の5月の輸入は化成品が増加、PO樹脂は縮小
エチレンは6,936t、プロピレンは2,158t
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:財務省

 財務省が26日にまとめた5月の輸入通関速報によると、化学製品の5月の輸入数量は、オレフィンや化成品の多くが前年同月を上回り、その反面、ポリオレフィンが軒並み大幅な前年割れとなった。ポリオレフィンのマイナス成長は、いよいよ長期化の様相を呈してきた。
 
 オレフィンの輸入通関数量は、エチレンが6,936t、プロピレンが2,158tとなっている。いずれも前年同月は実績が無かったもの。エチレンセンターの定修の集中が要因と見られる。化成品では、トルエンが3.78倍(7,821t)に達したこと、前年同月がゼロであったSMが6,354tを記録したこと、酢酸が2.83倍(6,601t)に大きく膨らんだこと、酢酸エチルが75%もの伸びを遂げ(2,236t)たこと--などが注目される。

 一方の樹脂では、LDPEが前年同月比62.6%の10,529tに、HDPEが同57.8%の3,123tに、PPホモポリマーが同54.5%の4,232tに、PP共重合樹脂が同58.8%の9,483tに--それぞれ縮小している点が目を引く。ただし、PET樹脂は57.4%増の32,149tに拡大している。