2002年06月28日
制肺がん剤か。アストラゼネカから受託の宇部興産の新薬中間体
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:宇部興産

 宇部興産は英アストラゼネカ社から新薬の中間体製造を受託したことを明らかにしたが、この中間体は肺がんに即効があるとされる「イレッサー」を含む受託製造とみられている。
 
 アストラゼネカでは同社の肺ガン抑制薬がまだどの国でも薬品としての承認を得ていないので、内容をオープンにできないとしているが、試験的な使用段階では効果が大きいと伝えられており、宇部興産の医薬中間体部門の有力商品となる可能性が強い。
 
 宇部興産は内外の大手薬品会社からのニーズに応えるため、来年3月をめざし約40億円を投じて第3医薬品工場を建設中である。これまでに国際標準の設備と人材でグローバルマーケットに対応して行くための品質管理棟を完成している。
 
 中間体製造についてはこのほどFDA(米食品医薬品局)の施設承認をうけている。同社としては医薬品受託事業の売り上げを本年度の100億円から2005年には300億円以上に伸ばす方針である。