2002年06月28日 |
プラ協、海外訪問調査のリポートを作成 |
欧州の電子・電機向けプラの処理実態とごみ排出状況等を紹介 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:プラスチック処理促進協会 |
プラスチック処理促進協会は、今年3月と5月に実施した海外訪問調査の結果を取りまとめた報告書をこのほど作成し、関係各方面に配布を開始した。 報告書は2部構成で、1つは3月に実施した「電子・電気機器使用済みプラスチックの処理に関する欧州訪問調査」のリポート、もうひとつは5月に実施した「ドイツ、フランス、イタリア、チェコのごみ排出状況とごみ焼却設備調査」の報告書。 3月の調査は、ドイツ、オランダ、オーストリアの3ヵ国を訪問し、電子機器や電気機器に使用された後のプラスチックがどのように収集されリサイクルされているかを調べたもの。訪問先は、使用済み電子・電気機器を収集・リサイクルしている工場と、電子・電気機器の中のプラスチックをケミカル・リサイクルまたはサーマル・リサイクルするための研究に取り組んでいる研究所などの合計12ヵ所であった。 今回の訪問調査では、(1)各国とも、近く制定が予定されているEUレベルの廃電気・電子機器指令(WEEE)に的確に対応していくべく意欲的に準備を進めていること(2)ただしどの企業も、リサイクルに当たってはあくまでも経済性を重視した活動に徹していること--などが特に印象的であったと述べている。 一方、5月の調査は、最も先進的と言われているドイツにおける一般系廃棄物の排出・収集状況と、フランス、イタリア、チェコの各国における回収ごみの選別や焼却の実態を調べたもの。その結果、(1)ドイツではごみの収集費用が明確にされており、これがごみの減量化と分別排出を促進する有力な材料の1つになっていること(2)どの国でもキャスター付きのHDPE製の頑丈な収集容器が採用されており、このためごみ収集が整然と進められていること(3)フランスでは、廃プラスチックのうちPETボトルとHDPE容器だけが有価物として回収され、他の製品は全て焼却炉におけるカロリー源として扱われていること(4)多くの国のごみ焼却炉が大型化し、能力アップしていること--などの点が明確になったとしている。 |