2002年06月28日
三菱ガス化学、高性能「フッ素排水処理剤」開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱ガス化学、環境省

 三菱ガス化学は28日、フッ素を含む排水の高性能処理剤「ダイヤフレッシュ エフソン」を開発したと発表した。フッ素の排水基準値強化が来年に迫っているところから、今後の市場拡大に期待している。
 
 フッ素の排水基準値は、2000年の環境省答申によって、暫定的にそれまでの15ppmから8ppmに引下げられたが、04年夏には新基準値として適用される見通し。しかし、排水中のフッ素を分離除去するには、一般的な消石灰を使った沈殿化処理法では、一段処理で下げられるフッ素イオン濃度は10ppm程度が限界とされている。
 
 「ダイヤフレッシュ エフソン」を使ったフッ素処理法は、安定的にフッ素濃度を5ppm以下に下げることが可能なだけでなく、既設の消石灰一段処理設備がそのまま利用でき、新たな投資を最小限に抑えることができるなどの特徴をもっている。7月中に本格販売に入る。年間20−30億円の売上を見込んでいる。