2002年07月01日 |
PE、PPのフィルムの輸入は引き続き低調 |
5月の通関数量は前年のほぼ10%減に |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:財務省 |
ポリエチレン袋の月間輸入通関数量は依然として前年を大幅に上回る事態が続いているが、同じポリオレフィン系軟質包装材でも、フィルムの場合は逆に前年同月の実績を下回る状態が恒常化しつつある。 財務省の5月の輸入通関速報によると、同月のポリエチレンフィルムの総輸入数量は5,812tで、前年同月比は89.1%となっている。また、ポリプロピレンフィルムは2,664tで、同91.8%にとどまっている。PE袋が27,664tで121.3%となったのとは対照的といえる。 今年1月から5月までの累計も、両製品とも前年同期を下回っている。PEフィルムは27,261tで前年同期比は92.3%、PPフィルムは13,148tで同96.9%となっている。 これらの製品の輸入の低調の背景は明確でないが、輸入品の価格がPE袋ほど安くないこと、国産品の方が品質面と安定供給面で有利なこと、などが影響しているのではないかと見られる。なお、5月の輸入CIF価格の平均は、PEフィルムがキロ184.5円、PPフィルムが同217.4円となっている。 両製品の5月の主要積み出し国の通関数量は以下の通り。かっこ内は前年比。右は累計。 [PEフィルム] ▽マレーシア = 1,884t(126.8%)。 8,333t(122.0%)。 ▽韓国 = 1,583t( 76.7%)。 6,701t( 83.4%)。 ▽台湾 = 451t( 68.9%)。 2,262t( 64.4%)。 ▽米国 = 311t( 78.9%)。 1,212t( 60.6%)。 ▽フィリピン = 280t( 61.5%)。 1,591t( 85.7%)。 ▽タイ = 276t(445.2%)。 1,050t(182.6%)。 ▽インドネシア = 232t(227.5%)。 831t(132.7%)。 ▽中国 = 229t(248.9%)。 1,078t(258.8%)。 合計 = 5,812t( 89.1%)。 27,261t( 92.3%)。 [PPフィルム] ▽韓国 = 1,360t( 91.3%)。 6,774t( 92.1%)。 ▽フィリピン = 388t(100.0%)。 2,162t(112.1%)。 ▽中国 = 355t(227.6%)。 1,337t(151.4%)。 ▽マレーシア = 155t( 83.3%)。 684t(112.1%)。 ▽台湾 = 128t( 56.4%)。 677t( 65.2%)。 合計 = 2,664t( 91.8%)。 13,148t( 96.9%)。 |