2002年07月01日
ダイセル化学、タイに第3の自動車エアバッグ用インフレータ工場建設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:ダイセル化学

 ダイセル化学工業は1日、米国に続きタイでも自動車エアバッグ用インフレータの生産、販売を行なうことを決め、9月中に100%出資の現地法人「ダイセル・セイフティ・システムズ・タイ」(DSST)を設立すると発表した。
 
 同社は1989年に自動車エアバッグ市場に進出しインフレータの生産、販売を開始して以来、主として国内マーケットを中心に事業を拡大してきた。2001年には日本市場の約40%に相当する820万個のインフレータを生産し、約180億円の売上げを上げた。
 
 一方、同社は2010年には世界市場の20%を獲得することを目ざして、グローバル展開を計画、米国ケンタッキー州にダイセル・セイフティ・システムズ・アメリカ(DSSA)を設立するとともに、この7月には工場が完成し商業生産を開始する。今回のタイの計画は、日・米に続く第3の生産、販売拠点となる。
 
 タイはアジアでは日本に次ぐ自動車生産国といわれ、エアバッグ需要も今後増加が見込まれている。工場は同国プラチンプリ県の工業団地に建設。2004年4月の完成、操業入りを目標に、とりあえず年産110万個能力の工場を建設するが、06年には450万個への拡大を目指す。
 
<新会社の概要>
▽設立予定日:2002年9月
▽会社名:Daicel Safety Systems(Thailand)Co],Ltd.
▽ 所在地:タイ国プラチンプリ県304工業団地
▽資本金:2億7000万バーツ(約8億円)
▽事業目的:自動車エアバッグ用インフレータの生産、販売、ならびに関連原料・部品の生産