2002年07月02日 |
PETトレイ協、食品衛生安全性に関する自主規制基準を新設 |
使用済みPETボトルからの原料によるシートとトレイを対象 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:厚生労働省、ポリオレフィン等衛生協議会 |
PET樹脂、PETシート、PET容器の3つの業界に所属するメーカー34社で構成している「PETトレイ協議会」(奥村喜美雄会長)は2日、PETシートおよびPETトレイの食品衛生安全性に関する自主規制基準を策定したと発表した。 これは、PETのバージンレジンだけでなく、使用済みPETボトルから得た再生レジンを使ってシートやトレイを作る際にも食品衛生上の安全性の確保が不可欠な点を考慮して、メンバー各社で遵守すべき規制基準を自ら制定したもの。厚生労働省や関係公的試験研究機関とも綿密に意見と情報を交わしながら安をまとめた。 規制基準の内容は、ポリオレフィン等衛生協議会の自主規制基準を守り、加えて、再生樹脂を食品用途に使用する場合にはバージン原料の層を製品の表と裏の両面に使用することをを義務付けるもの。具体的な用途と、材料の使用条件も細かく規定している。 これに伴い同協議会では、7月からマーク表示を実施して使用原料の種類と層の構成内容を一般に開示していく。開示する表示は、協議会のマークと原料の分類記号、それと会員番号の3点をセットにしたもので、表示の完了時期はシートの場合で03年3月、トレイで04年3月を目途とする。 PETシートとトレイの需要は、食品包装関連を中心にこの数年目覚しい伸びを遂げている。昨年の実績はシート換算でおよそ15万tに達したと見られており、今後もなお安定した伸びが見込まれている。 こうした中で、需要家の間には、コストの合理化のため使用済みレジンの混入原料の製品や、あるいは使用済みレジンによるシ−トをサンドイッチ状に挟み込んだシートやトレイを望む向きが増えている。そこで同協議会では、こうしたニーズに対応していくには先ずは十分な安全衛生対策が必要と判断して自主規制基準の策定に踏み切ったもの。 |