2002年07月03日
水島地区に800mの海底トンネル完成、原料・半製品融通最適化へ
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:旭化成、ジャパンエナジー、新日本石油、三菱化学

 水島地区で経産省の「石油コンビナート高度統合運営技術研究」(石油ルネサンス計画)に参加している、新日本石油精製、ジャパンエナジー、三菱化学、旭化成、山陽石油化学の5社は、水島港の海底をパイプラインで結ぶための海底トンネルが完成したため、内部を通るパイプラインの架設工事に入った。12月には本格運転が開始できる見通しだ。
 
 海底トンネルは、水島港を挟んで東部地区に製油所をもつJエナジーと、西部地区にある新日石精製間800メートルを直線で結んだ。直径は約2メートル、内部に大小11本のパイプラインを通し、コンビナート各社で原料や半製品を融通しあい有効利用する。
 
 参加5社はこれまで原料・半製品の流通を最適化するための最適流通・生産管理システムや操業監視システムの開発、設計に取り組んできた。パイプラインについても、とくに海底のため、耐久性や安全防護設備の構築に力を入れていくことにしている。