2002年01月28日 |
中環審の化学物質評価専門委、39物質の初期評価内容などを了承 |
環境省、「A物質」についてはさらに詳細なリスク評価を計画 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:環境省 |
中央環境審議会環境保健部会の「化学物質評価専門委員会」は28日、第2回会合を開いて環境省環境保健部がまとめた「化学物質の環境リスク初期評価内容」「平成12年度化学物質環境汚染実態調査結果」「化学物質の環境リスク初期評価ガイドライン」--の3点について審議し、いくつかの意見を加えたうえで了承した。 このうち特に注目されるのは「化学物質の環境リスク初期評価内容」である。これは、合計39種類の化学物質について健康リスクと生態リスクの初期評価を実施した結果をまとめたもの。同局では評価の結果、39物質を「A物質=相対的にリスクが高い可能性があり、詳細な評価を行なう候補物質」「B物質=リスクはAより低いと考えられるが、関連情報の収集が必要な物質」「C物質=相対的にリスクは低いと考えられ、更なる作業を必要としない物質」「D物質=得られた情報ではリスクの判定ができない物質」--の4種類に分類してその内容を示した。 それによると、アセトアルデヒド、p-ジクロロベンゼン、フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)ホルムアルデヒド--の4物質が健康リスクに関して、また、ディルドリン、フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)、ホルムアルデヒド--3物質が生態リスクに関してそれぞれA物質にリストアップされている。 同局では、こうした評価結果を踏まえて、A物質を対象に詳細な健康リスク評価や生態リスク評価、さらには環境モニタリングなどの施策を実施していきたい考えであり、当日の同委員会にはこの旨も説明して了承を得た。 |