2002年07月05日
「ナノカプセル」プロジェクト、研究委託先決る
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:ダイセル化学、大日本印刷、大日本塗料、チッソ、日立化成工業、富士写真フィルム、NEDO、化学技術戦略推進機構、東洋インキ

 NEDOが公募していた「ナノテクノロジープログラム」の委託先は、社団法人化学技術戦略推進機構を中心とする大学、企業グループと決った。千葉大学、岡山大学の両大学と、ダイセル化学工業、大日本塗料、東洋インキ製造、チッソ、日立化成工業、リコー、大日本印刷、富士写真フィルムの8社が共同で同研究に取り組む。
 
 ナノテクノロジーをを使って、ナノ機能粒子のカプセル成形技術を開発する。新規画像表示デバイスの開発が最終目標で、医農薬などへの応用を可能にする。研究開発期間は02-06年度の5年、国の初年度予算は4億3600万円。
 
 具体的な研究開発項目として(1)カプセル成形技術(2)ナノ機能粒子表面物性制御技術(3)ナノ機能性粒子のカプセル成形技術を用いた画像表示材料の開発と機能評価の3項目をあげている。将来、化学、電子、光、触媒、医農薬など広範な産業分野に応用可能な新材料創出につながるとして期待されている。