2002年07月05日 |
農水省、「バイオマス・ニッポン」のアドバイザリーGを設置 |
小宮山・東大教授を座長に第1回会合開く |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:伊藤忠商事、トヨタ自動車、農林水産省 |
農林水産省は、6月19日に同省内に設置した「バイオマス・ニッポン総合戦略策定プロジェクトチーム」の活動をフォーローするためのアドバイザリーグループ「バイオマス・ニッポン総合戦略策定アドバイザリーグループ」を5日に発足させ、第1回会合を開いた。 メンバーは、小宮山宏・東京大学大学院工学系研究科教授を座長とする民間・有識者15人。この日は初会合とあって、バイオマスの総合的な利用・活用に関して各委員がフリーに意見を述べ合うにとどまり、具体論については12日に開く第2回会合以降の集まりの中で検討していくことになった。先ずは、当面の課題を整理し、次いで、それぞれのテーマの打開策について論議していくことになる模様。会合の回数は未定だが、討論の期間は、同グル−プが同戦略の策定を完了することにしている今年12月末までとなりそう。 5日の会合では、「国内だけでなく、海外の荒れた土壌の改良にも寄与していける内容の総合戦略の策定が望まれる」「国家的プロジェクトとはいえ、地域の振興にも大きく寄与する内容のものであるべき」「経済性の確保がきわめて重要な点もきちんと念頭に置いての戦略策定が大切」「日本には欧米と異なる観点にたっての政策の展開も必要だ。例えば、液体燃料や電気の安定確保に結びつく戦略などの策定が大切」--等々、ポイントをついた発言が相次いだ。 同グループの小宮山宏座長以外の構成委員は次の通り。 ▽青山俊介・エックス都市研究所代表取締役▽赤池学・ユニバーサルデザイン総合研究所代表取締役▽勝俣恒久・東京電力副社長▽熊澤喜久雄・東京大学名誉教授・日本有機資源協会会長▽坂井正康・長崎総合科学大学人間環境学部教授▽迫田章義・東京大学生産技術研究所教授▽佐藤洋平・東京大学大学院農学生命科学研究科教授▽築島幸三郎・トヨタ自動車バイオ・緑化事業部長▽野村一正・時事通信解説委員▽藤井絢子・滋賀県環境生活協同組合理事長▽藤村宏幸・荏原製作所会長▽松見芳男・伊藤忠商事経営企画先端技術戦略室長▽目黒栄樹・山形県長井市長▽諸井虔・太平洋セメント相談役。 |