2002年05月17日
エチレン装置の今春の定修、第2陣がスタート
第1陣と入れ替わって合計3基が6月中旬まで運休
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:昭和電工、東ソー、三菱化学

 東ソー・四日市、山陽石油化学・水島、昭和電工・大分の計3ヵ所のエチレンセンターの定修の終了に替わって、京葉エチレン・千葉と三菱化学・鹿島の二つのセンターの合計3基のエチレンプラントが相次いで定修入りした。
 
 今年はエチレンプラントの定修計画が目白押しで、3月初旬から6月下旬までの間に合計6基のエチレンプラントが運休、さらに8月中旬から10月末までの間に2基が操業を中断する見通しとなっている。
 
 そうした中で3月初旬に定修入りしていた3社・3基のプラントは4月中旬に工事を完了して稼動を再開したが、これらと交代するかたちで新たに2社・3基のエチレン装置が先月末以降相次いで定修工事に入っているもの。
 
 京葉エチレンの千葉工場では、年産68万トン装置が4月30日から6月12日まで運休となる。また三菱化学の鹿島事業所内では、同45万3,000トン能力の第2号機が5月10から6月14日まで、さらに同37万5,000トンの第1号機が5月18日から6月28日までそれぞれ操業を休止する。
 
 このほか韓国や台湾で合計4基のエチレンプラントの定修が実施されており、このため6月末までのアジア地域のエチレンの需給バランスは引き続きタイトで推移することになる。