2002年07月08日
エチレンの6月の生産量、久々の前年同月超え
4.2%増の56万4,900tで、稼働率は100.3%
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:三菱化学、経済産業省

 経済産業省製造産業局が8日明らかにしたところによると、エチレンの6月の総生産量は56万4,900tとなった。
 
 前月比は1.8%増、前年同月比は4.2%増である。エチレンの月間生産量が前年同月の実績を上回ったのは、昨年10月の0.1%増(実績は63万3,900t)いらいのこと。一けた以上の伸びとなると、昨年4月の5.9%増(同61万4,200t)いらい15ヵ月ぶりとなる。
 
 また、定修による運休設備を除いた稼働プラント全体の平均稼働率は、100.3%となっている。5月の100.6%に続く2ヵ月連続の100%超えである。主要誘導品の輸出の5月までの好調を支えに、生産活動が再び活発したことをうかがわせる内容となっている。
 
 もっとも、今年1月から6月までの半年間の総生産量は343万4,100tで、前年同期の実績比は92.9%となっている。3月と4月が二けたの減少となったのが響いている。また、4〜6月期の実績は165万8,500tで、前年同期比は94.0%となっている。
 
 なお、6月の定修・運休プラントは、三菱化学・鹿島の年産37万5,000t能力の第1号機、同45万3,000t能力の第二号機、それと京葉エチレン・千葉の同69万t装置の合計3機であった。