2002年07月08日 |
中国の樹脂輸入における日本品構成比がさらに縮小 |
新興国の台頭もあってPVC以外のランキングが下降 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
大手商社筋によると、中国が輸入する汎用樹脂の通関数量全体に占める日本品の構成が塩ビ(PVC)を除いてさらに縮小する傾向を強めている。 同国の5月の輸入通関における船積み国別の実績を見ると、各樹脂のトップは、LDPEがサウジアラビア、HDPEとPPが韓国、PSとABSが台湾、PVCが日本--となっている。かねてから中国に強い基盤を構築している韓国と台湾が引き続きどの樹脂でも上位を占めているほか、サウジアラビアやタイ、シンガポールといった新興国の台頭も目覚しい。 それに対して日本品は、国際競争力を持つPVCがトップを維持しているだけ。全体にランキングが下降の傾向を一段と鮮明にしつつある。価格面から縮小を余儀なくされているわけで、この流れを変えるのは容易でない感じだ。 中国の5月の輸入通関実績のうちの日本品の数量と前年同月比は以下の通り。 ▽LDPE = 12,185t(116.1%)。第4位。 ▽HDPE = 7,850t( 85.0%)。第6位。 ▽PP = 13,149t( 89.1%)。第6位。 ▽PS = 13,034t(139.2%)。第4位。 ▽PVC = 33,894t(109.7%)。第1位。 ▽ABS = 13,166t(145.1%)。第3位。 |