2002年07月11日 |
PETフィルム・シートの輸入、5月は再び前年割れ |
1〜5月の累計は前年の88.8%に |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
PETのフィルム・シートの輸入量は5月になって再び縮小、同月の総輸入通関数量は5,573tで前年同月を6.9%下回った。 この結果、1月から5月までの累計は2万4,373tとなった。前年同期の実績を11.2%下回っている。プラスチック加工製品の輸入は、一時期急ピッチで拡大し、国内の樹脂加工メーカーが厳しい立場に追い込まれた。しかし最近は、製品によって増減にばらつきが生じている。コンスタントに増え続けているのはPE袋と日用雑貨ぐらいで、PEフィルムやPPフは逆に縮小傾向にある。また、原料レジンも汎用樹脂は同様に減少しつつある。 減少している製品は、いずれも国内需要が長期低迷状態にあって早期脱出の見通しが立っていないか、あるいは採算の確保が容易でないかのものであり、海外メーカーに取って魅力が乏しくなっているものに限定されている。 こうした点から、これらの製品の輸入が今後急角度の増加に転じる可能性はかなり薄いと見られている。 なお、PETフィルム・シートの5月の総輸入数量のうち1,702tは韓国品で占められている。構成比率は約30%である。以下は、台湾品の1,421t、インドネシア品の1,000t、マレーシア品の823t--などとなっている。 |