2002年07月12日
生分解性「グリーンプラ」需要広がる、02年1万トン予想
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:生分解性プラスチック研究会

 環境問題への意識の高まりとともに、生分解性プラスチック「グリーンプラ」の需要が着実な伸びを見せている。業界団体である生分解性プラスチック研究会によると、01年のわが国の需要量は約6,000トンと、00年の2,500トンから2倍以上増加した。「今年は1万トンの大台に乗るのでは」といった予測も生れている。
 
 「グリーンプラ」への期待は、資源循環型社会を目ざすわが国にとって大きく、メーカーも20社近くが名乗りをあげているが、歴史が浅いことやコストが一般の汎用プラスチックにくらべて4-5倍と高いことなどから、市場への浸透には時間がかかりそうだとの見方が強かった。
 
 しかし社会の関心とともに、製品開発や用途が急速な広がりをみせ、同研究会のシンボル・マークを取得したグリーンプラ製品は3月末現在230点に達している。マルチフィルム、植生ポットなどの農業・園芸関連から生ごみ・レジ袋・ショッピングバッグのような袋や包装用品が多いが、最近は自動車や家電メーカーが製品の素材に採用しようとしている。
 
 北海道富良野市では、自治体としてはじめて生ごみ・汚泥コンポスト化事業でグリーンプラの選定を決めたが、こうした動きは今後さらに全国自治体や農業団体に広がりそうだ。