2002年07月16日 |
プロピレンのアジアのスポット相場が続伸 |
CFRトン当たり500ドルの大台超えに |
【カテゴリー】:市況 【関連企業・団体】:なし |
エチレンセンターや大手商社によると、プロピレンのアジア地域のスポット相場が7月に入ってさらに上昇している。 トレーダー筋の直近のオファー価格は、CFRトン当たり500ドルの大台をわずかながら上回るレベルに達している模様。6月末に比べると同50〜60ドルのアップということになる。最近のボトムの6月中旬に対比すると同100ドル前後高い。エチレンの相場を同100ドル近く上回っている。 エチレンセンターや商社では、最近のこうしたプロピレンの急騰の背景は、プロピレンの先行き需給バランスに対して世界各国の需要家の間に不安感が一段と強まってきたことにあると分析している。現在も、ANやPPなどプロピレン系誘導品の需要の拡大とエチレンの生産減に伴うプロピレンの生産量の縮小によって需給バランスは全世界的に窮屈Jな状態にあるが、今後はさらに逼迫度が増すとの見方が広がっているわけ。 もっとも、日本や韓国のエチレンセンターはどこも輸出余力を持っていないので実際のデリバリーは少なく、したがって、最近の相場はいわゆる“唱え値”に過ぎないとも見られている。 |