2002年07月16日
旭美化成のPCプラントの操業が軌道に
中国でも品質を市場が評価
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭化成

 旭化成によると、同社と台湾の奇美実業との合弁企業「旭美化成」のポリカーボネート樹脂(PC)プラントの稼動は極めて順調で、一般グレードも光学グレードもともに安定した状態での生産に入っているという。
 
 旭美化成のPC装置の生産能力は、年5万t。ただし基礎設計は同10万tと大きい。工場立地は台南県内の奇美実業の工場内。営業運転開始は今年6月1日から。旭化成が新規に開発したプロセスによって、光学ディスク用、一般射出成形用、押出成形用、インジェクションブロー用など多彩な品種を高効率で生産中で、台湾内に加えて中国の需要家の間でも品質が評価されて着実に需要が広がりつつあるという。このため旭美化成では早速同5万tの増設計画の具体的な検討に入っている。
 
 台湾でPCが生産されるのはこれが初めてだが、今年9月か10月には、出光石油化学とFPCの共同投資による同5万tプラントも稼動を開始する見込み。