2002年07月17日
旭化成、軟質塩ビ代替の新規ポリマー開発、事業化
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:旭化成

 旭化成は17日、独自の技術で塩ビ樹脂に代替する新規ポリマー「S.O.E-SS」シリーズを開発、事業化を開始したと発表した。
 
 軟質塩ビに匹敵する柔軟性、機械的物性をもち、軟質塩ビと同じ加工機械、成形条件で成形加工できる。耐摩耗性やキズのつきにくさなどの性能は、軟質塩ビを上回る、などの優れた特徴をもっている。
 
 カレンダー加工のほかキャスト成形、ブロー成形、押出し成形、射出成形、発泡加工などの加工成形方法に幅広く対応できる。非ハロゲン系素材のため安全に焼却でき、可塑剤を含んでいないため環境上の問題もない。耐熱性、耐候性にも優れている。
 
 またオレフィン系、スチレン系をはじめ各種の樹脂、エラストマーとの相容性もよく、ブレンドにより硬さなどを調整することもできる。
 
 同社ではこれらの特徴を活かし、従来軟質塩ビが使われていた分野を中心に代替素材として積極的に市場開発を図っていく方針。自動車内装やスポーツ用品、包装材など広範囲な用途をもっているという。(詳細は「ニュースリリース」参照)