2002年07月19日 |
「バイオマス・ニッポン」のA・G、総合戦略骨子まとむ |
効率的生産・収集システムの構築等の施策を提言 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:農林水産省 |
農林水産省の要請で7月5日に発足した「バイオマス・ニッポン総合戦略策定アドバイザリーグループ」(小宮山宏・東大大学院教授を座長に15人の学識経験者で構成)は18日、第3回会合を開き、農林水産省が推進すべきバイオマス振興のための総合戦略について意見を交わし、その結果を「バイオマス・ニッポン総合戦略骨子」として取りまとめて同省に提出した。 その内容は、[1]背景(なぜいま、バイオマスの総合的利活用の推進が必要か)[2]「バイオマス・ニッポン」総合戦略の目指すもの[3]現状と問題点[4]「バイオマス・ニッポン」実現に向けての基本的視点[5]総合戦略の着実な実施--の5項目で構成されており、このうちの[4]項の中では、バイオマスの生産、収集、変換、利用に関する具体的な戦略についても触れられている。 農林水産省では、この提言も参考にしながら省内の「バイオマス・ニッポン総合戦略策定プロジェクトチーム」で来年度以降に展開すべき具体的な施策の取りまとめ作業に入る。14年内に結論をまとめる予定。 この日まとめられた同骨子の中で「緊急に進めるべき施策」として挙げられた政策テーマは、“各種バイオマスの効率的な生産・収集システムの構築”を始めとした合計7項目。他の6項目の概要は以下の通り。(1)技術、システム等の面で先導的な施設の立ち上がりの支援(2)バイオマス関連技術の開発・実用化の支援(3)政府等公的機関による率先的導入を通じた需要拡大についての検討(4)RPS法(電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法)の円滑な施行の準備(5)各種バイオマス規格化や識別マークの設定等の検討(6)各種バイオマスについてのリスク評価、モデル的利用実証の実施。 |