2002年07月23日

日本ポリケム、メタロセンPPの市場開拓が軌道に

軟包装分野に独自の基盤構築の見通し

【カテゴリー】：新製品/新技術 【関連企業・団体】：日本ポリケム

日本ポリケムによると、同社がかねてから進めてきたメタロセン触媒による超低融点ポリプロピレン（PP）ランダム共重合体（いわゆるメタロセンPP）の市場開拓が軌道に乗り、軟包装分野に独自の基盤を構築していける見通しが立ってきた。 　 　メタロセンPPは、海外先進国でもまだ本格的な工業化実績がなく、このため、平成12年春に試作の成功を発表した日本ポリケムがその後どういった市場を開拓していくかが内外の多くの樹脂メーカーから注目されてきた。 　こうした中で同社は、シーラント分野を中心に新市場の開拓を進めてきたが、同社の製品特有の低温シール性や透明性、さらには強度などが評価されて独自の安定消費先を確保できるようになってきたという。特に多くの需要家に注目されているのは融点が125度Cと既存のシーラント材料より10〜15度C低い点で、このため製造コストの合理化に懸命の複合包装材メーカーからの注文が順調に増えているとのこと。 　 　同社では、すでに今年の販売目標は十分クリアできる見通しにあり、さらに来年は今年の2倍の実績を確保していけるメドも立ちつつあると説明している。