2002年07月24日
ポリエチレンの価格交渉も相次ぎ決着
残るはラミ用や中空成形用など一部だけ
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 ポリプロピレン(PP)に続いて低密度ポリエチレン(LDPE)と高密度ポリエチレン(HDPE)の両ポリエチレンについても、レジンメーカーと加工メーカー各社との価格交渉が相次いで決着し始めた。
 
 三井住友ポリオレフィンなどポリオレフィンメーカーによると、両ポリエチレンのうち、最も早くユーザー各社の了解が得られたのは、PE最大の消費品種である汎用インフレーションフィルムグレードで、多くのユーザーが1キロ7〜10円の範囲内の値上げを受け入れることになった模様。実施時期は、早いケースで6月1日出荷分から。遅い場合で7月1日から。 これに続いてフラットヤーン用やモノフィラメント用品種、さらには射出成形用についても、ほとんどの需要家がおおむね同様の幅の値上げを受け入れる旨を表明しているという。
 
 残るのは、押出ラミネート用、中空成形用、機能性フィルム用など一部の品種のみとなっている。ポリエチレンメーカーは、これらについても月内に全ての需要家に対する説得を完了したい構えである。
 狙い通りいくと、今月末をもってポリオレフィン3樹脂の今回の値上げ交渉は一段落することになる。ただし、ポリオレフィン各社に取っては、需要家各社の強い抵抗で値上げ幅の縮小を余儀なくされた点には不満が残ると言えそう。