2002年01月25日
ポリプラ、三菱ガス化など3社、中国POM合弁会社「宝泰菱工程塑料」設立承認取得
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:ポリプラスチックス、三菱ガス化学

 ポリプラスチックス、三菱ガス化学、チコナ(社長:ステファン・ゾマー氏、本社:フランクフルト)の3社は25日、中国・江蘇省対外貿易経済合作庁から外国資本全額出資のPOM製造合弁会社「宝泰菱工程塑料(南通)有限公司」設立に関する批准証書を取得したと発表した。
 
 これに続き、宝泰菱工程塑料は、江蘇省工商行政管理局に登記を行い、企業法人営業執照〔Business License)を取得した。

 同プロジェクトは、上海から北の江蘇省南通に2004年完成をめどに世界規模(年産6万トン)のPOM製造プラントを建設するもので、中国内では第1号の大型POM工場となる。POM樹脂は、中国で幅広く使用されており年間需要は10万トンと推定されているいるが、その多くが輸入されている。、このため同プロジェクトは中国政府の投資奨励プロジェクトにも指定されている。

 POM樹脂には、単重合体のアセタールホモポリマーと、共重合体のアセタールコポリマーがあるが、今回建設するのはコポリマーの製造プラント。コポリマーは、強度、耐久性、潤滑性に優れている。射出成形や押出成形など、種々の方法による加エが可能で、丸棒や平板は機械加エが容易にできる特徴をもっている。用途も自動車、IT関連機器、電機機器、事務機器、消費材など幅広い分野で使用されている。