2002年07月30日
カーボンブラックの出荷、6月も前年を上回る
非ゴム用その他が好調で3ヵ月連続で前年超え
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:カーボンブラック協会

 カーボンブラック協会が29日に集計したところによると、カーボンブラックの6月の総出荷数量は6万4,014tとなった。前年同月の実績を0.2%上回っている。3ヵ月連続の前年同月超えとなった。もっとも、4月の4.3%増や5月の5.8%増と違って伸び率は極めて小さい。この結果、今年1月から6月までに累計は36万5,082tとなった。前年同期を2.4%上回っている。
 
 6月の出荷が前年同月をわずかとはいえ上回ったには、ゴム用ファーネスの低迷を非ゴム用その他の伸びがカバーしたため。ゴム用ファーネスの出荷は5万9,982tで前年同月比0.2%減であったが、非ゴム用その他は4,032tで同5.9%増となった。これに伴う1〜6月の累計はゴム用スァーネスが34万2,319tで前年同期比2.3%増、非ゴム用その他が2万2,763tで同4.2%増となっている。
 
 今年上期の総出荷数量が前年同期を上回ったのは、タイヤの生産が好調であったためと見られている。同期のタイヤの総生産量は57万1,378tで、前年同期を4.9%上回った。字自動車の総生産量が505万6,166台で2.1%増となったことによる。ただし、今年下期の自動車タイヤの需要は前年同期の横並びにとどまるというのが日本自動車タイヤ協会の最近の予想となっている。
 
 なお、カーボンブラックの6月の総生産量は6万5,731tで前年同月比0.5%減、1〜6月の累計は36万743tで前年同期比0.1%増となっている。6月の内訳は、ゴム用ファーネスが6万1,908tで0.7%増、非ゴム用その他が3,823tで16.6%減。累計のうちゴム用ファーネスは33万9,219tで0.6%増、非ゴム用その他は2万1,524tで7.9%減となっている。