2002年07月31日
ポリオレフィンのフィルムの輸入、6月は微増
1〜6月累計はいずれも前年を下回る
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 ポリエチレンおよびポリプロピレンによるフィルムの6月の輸入通関数量は、いずれも前年同月を若干上回った。今年に入ってからは前年同月を下回るケースが多かったが、6月はそろって3%台の伸びとなった。
 ただし、1〜6月の累計はともに前年同期を下回っている。同じポリオレフィン系製品でもPE袋とはこのへんが大きく異なるところ。日本の企業自らが中国などアジア地域に進出して加工事業を展開している製品とそうでない製品との違いがはっきり出ている。
 
 PEフィルムの6月の総輸入数量は5,485tで、前年同月を3.4%上回った。マレーシア品が最も多く、前年同月を8%上回る1,666tに達している。以下は、韓国品の1,642t(9.7%減)、台湾品の532t(同41.1%増)、米国品の289t(同24.6%増)、タイ品の275t(同46.3%増)--の順となっている。PE袋ではダントツのシェアを有する中国品は256t(同49.7%増)で第6位にとどまっている。
 
 同製品の累計は3万2,746tで、前年同期を6.0%下回っている。トップはマレーシア品の9,999t(前年同期比19.4%増)。以下は、韓国品の8,343t(同15.3%減)、台湾品の2,793t(同28.2%減)、フィリピン品の1,854t(同16.5%増)、米国品の1,501t(32.9%減)--の順となっている。中国品は1,334t(同2.27倍)で第6位にとどまっている。
 
 一方のPPフィルムの6月の総輸入数量は2,761tで、前年同月の実績を3.9%上回っている。韓国品が最も多く、前年同月の0.2%増の1,302t。以下は、フィリピン品の438t(同53.7%増)、中国品の376t(同10.5%減)、米国品の130t(同94.0%増)、台湾品の119t(同41.7%減)--などが続いている。
 
 PPフィルムの累計は1万5,908tで、前年同期を2.0%下回っている。トップは韓国品で前年同期比6.7%減の8,076t。以下は、フィリピン品の2,600t(同17.5%増)、中国品の1,714t(同31.5%増)、マレーシア品の799t(同14.0%増)、台湾品の796t(同36.0%減)--などが続いている。